ひとりごと ぶつぶつ

問わず語りの独り言です。よろしくお願いします。

優しくされたら辞めにくくなるじゃないか

 10月の業務が始まった。先月末は半期の締めということもあり本当に忙しかったが、その反動で今月はまだそこまで忙しくない。疲れた気持ちと体にはありがたい。

 

 こういう状況ならあと半年はなんとかなるかと思っていたら、朝こんなことを言われた。私の仕事量が多いので一部の業務を社員さんに分担してもらいます、引き継ぎをお願いしますと。

 

 3か月ごとに突然業務の変更を言い渡されるのでまたかと思いつつ、うれしくもありがたくも思った。これでサビ残しなくて済むし、帰宅後ぐったりして家事が出来なくなることも少なくなるだろう。今回の業務変更の目的の一つに私を残業なしで帰そうというのがあると聞き、この職場で大事にされてるんだと思えて涙が出そうになった。

 

 なんだ、私をいつでも切り捨てるつもりじゃなかったのか。前に助けを求めたときは応じてくれなかったのに。不意に優しくされたら辞めると言いにくくなるじゃないか。

 

 欲を言えば3か月前に言ってほしかった。そうしたらあんなに苦しい気持ちにならずに済んだだろうに。

 

 という気持ちは誰にも告げずに引継ぎをさらっと済ませた。おかげで定時退社。業務も今までの2/3ほどの量になり気持ちも楽だ。終わらない、終われないという妙なプレッシャーから少し逃れられた気がする。

 仕事ができない人間だということはこの半年でよくわかっているので自分で自分を「ダメ人間」だといじめることもなくなった。いいんだ、もうそういう他人の評価はいらない。だめならとっとと首を切ってくれとずっと願ってもいたから。

 

 と多方面で余分なものを削ぎ落した結果、仕事に対する気持ちが軽くなり楽になった。このくらいの責任と仕事量なら続けてもいいかもとほんの少し思えるようにもなった。

 そうすると、昨日から始めた在宅ワークへの準備はどうしてくれようぞ。

 やっとやる気を出したところなのに。癪だから続けるが、目的地がまたわからなくなった。とにかく教材費を回収しなければあの時の私が浮かばれない。